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2016 年度 実施状況報告書

急性期認知症看護モデルを用いた戦略的ベンチマーキング開発とケアネットワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K15789
研究機関浜松医科大学

研究代表者

鈴木 みずえ  浜松医科大学, 医学部, 教授 (40283361)

研究分担者 吉村 浩美  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床教授 (10573793)
勝原 裕美子  聖隷クリストファー大学, 看護学部, その他 (60264842) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード認知機能障害 / 高齢者 / ベンチマーキング / ケアネットワーク
研究実績の概要

本研究では、急性期認知機能障害高齢者モデルをもとに急性期におけるベストプラクティスをめざした戦略的ベンチマーキングの開発と地域におけるケアネットワークシステムの構築を目的とする。
1.急性期認知症看護ベンチマーキングの開発:多施設ベンチマークに関する評価では『急性期認知症看護尺度』を用いて、指標のレーダーチャートやグラフ化などアウトカム評価方法を開発、同尺度以外にも急性期認知症看護の指標(患者に焦点を合わせたアウトカム指標:認知症診断率、身体拘束率、看護ケアに対する高齢患者・家族の満足度、認知症看護の指標:看護師の認知症高齢者看護に対する満足度、急性期認知症看護尺度、認知症高齢者に対する知識・研修など、ケアの構造指標:看護人員配置パターンなど)を検討した。2.ベンチマーク評価システムの開発:現在、浜松市内地域5病院は、認知症高齢者に対するケアの質向上に向けて、研修・教育を実践している。平成27年度および28年度継続して同病院を対象に、ベンチマーキングを用いたPDCDサイクルの手順にそって、各病院の強さ弱さを引き出し、問題点を整理して目標や教育・研修システム、施設内研修や施設内の組織改善に向けて必要な急性期看護の指標を確定し、ベストプラクティス、データ分析、結果から発見したことの適応・改善・実行関連を分析中である。3.急性期認知症看護における戦略的ベンチマーキングを用いたケアネットワークの構築
本研究では浜松市内の急性期病院ケアネットワーク会議は病院によって認知症看護の取り組みが異なることから実施が困難となり、代わりの認知症模擬患者研修を開催し、浜松市内外の看護師の参加を得て実施した。研修に参加者が互いにパートナーシップを結んだ病院の傾向を探り、自らの戦略的変革内容を評価検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね良好に進行している。本研究では浜松市内の急性期病院ケアネットワーク会議は病院によって認知症看護の取り組みが異なることから実施が困難となり、代わりの認知症模擬患者研修を開催し、浜松市内外の看護師の参加を得て実施した。

今後の研究の推進方策

計画とおりに進行している。平成29年度はベンチマーキングを用いたペンチマーキングの内容の分析、問題点を整理して目標や教育・研修システム、施設内研修や施設内の組織改善などを展開する予定である。

次年度使用額が生じた理由

調査病院との連携がスムースに進むなど順調であった。データ入力の経費が平成29年度に移行させた。平成29年度はこれらの結果に基づいて、ネットワークを強化するための企画を検討中であり、それらの経費について支出する予定である。

次年度使用額の使用計画

調査病院との連携がスムースに進み、データ入力など一部の経費が平成29年度に移行させた。平成29年度はこれらの結果に基づいて、ネットワークを強化するための企画を検討中であり、それらの経費として支出する予定である。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (5件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 認知症を正しく理解するために知っておきたいこと.2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ.
    • 雑誌名

      Oncology Nurse

      巻: 10 ページ: 88-93

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 転倒の要因から考える環境の工夫.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ.
    • 雑誌名

      認知症ケア最前線

      巻: 60 ページ: 39-43

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 認知症高齢者の転倒予防.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ,金森雅夫.
    • 雑誌名

      日本認知症ケア学会誌

      巻: 15 ページ: 577-584

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 神経疾患患者の転倒を予防するために チームで取り組む転倒予防 認知症高齢者の転倒予防 看護の立場から 認知症高齢者の視点から考える転倒予防.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ.
    • 雑誌名

      神経治療学

      巻: 33 ページ: 250-254

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域サロンに参加する女性高齢者の口腔の健康への認識と外出頻度との関連.2016

    • 著者名/発表者名
      渡邉美樹,鈴木みずえ,長田久雄.
    • 雑誌名

      日本公衆衛生看護学会誌

      巻: 5 ページ: 116-125

    • 査読あり
  • [雑誌論文] タクティールケアの心理・生理機能に及ぼす効果 心理尺度・脳波・心拍変動を用いた評価.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ,木本明恵,中島怜子,長谷川拓也,中込敏寛
    • 雑誌名

      日本早期認知症学会誌

      巻: 9 ページ: 32-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 緊急入院した高齢患者に対するせん妄予防を目的とした看護を振り返る タクティールケアとリアリティ・オリエンテーションを用いた実践.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木智子,鈴木みずえ,宮崎良子,石田美里,齋藤洋介,内山幸.
    • 雑誌名

      認知症ケア事例ジャーナル

      巻: 9 ページ: 30-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] パーソン・センタード・ケアの視点に立ったケアの実践.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ
    • 雑誌名

      認知症ケア最前線

      巻: 56 ページ: 46-51

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域高齢者の転倒・疼痛と健康関連QOLとの関連 横断研究.2016

    • 著者名/発表者名
      古田良江,鈴木みずえ.
    • 雑誌名

      日本転倒予防学会誌

      巻: 2 ページ: 41-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 認知症高齢者の転倒予防 認知症高齢者の視点からの転倒予防のエビデンスと実践.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ.
    • 雑誌名

      日本転倒予防学会誌

      巻: 2 ページ: 3-9

    • 査読あり
  • [学会発表] 転倒・転落リスクのアセスメントツールに関する調査の概要報告.2016

    • 著者名/発表者名
      征矢野あや子,鈴木みずえ,原田敦,岡田真平,上内哲男.
    • 学会等名
      日本転倒予防学会 第3回学術集会
    • 発表場所
      ウィンクあいち
    • 年月日
      2016-10-01 – 2016-10-02
  • [学会発表] パーソン・センタード・ケアをめざした急性期病院における認知症看護研修プログラムの検討 視聴覚教材(DVD)を用いたリフレクションの効果.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ,吉村浩美,金森雅夫,長田久雄.
    • 学会等名
      第17回日本早期認知症学会
    • 発表場所
      屋ホール、くまもと県民交流館パレア
    • 年月日
      2016-09-17 – 2016-09-18
  • [学会発表] 看護教育における認知症模擬患者(Simulated Patient:SP)を用いたシミュレーション学習の効果 看護学生の訪問看護に関する演習を通して.2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ,篠崎惠美子,吉村浩美.
    • 学会等名
      第17回日本認知症ケア学会大会
    • 発表場所
      神戸国際展示場
    • 年月日
      2016-06-04 – 2016-06-05
  • [学会発表] パーソン・センタード・ケア視聴覚教材"共に歩む"の開発と試行結果(第1報) 試行研修のアンケート結果を通して.2016

    • 著者名/発表者名
      村田康子,中村裕子,鈴木みずえ,田邊薫,渡辺恵美子,関口清貴,吉村浩美,佐久間尚実,桑野康一,水野裕.
    • 学会等名
      第17回日本認知症ケア学会大会
    • 発表場所
      神戸国際展示場
    • 年月日
      2016-06-04 – 2016-06-05
  • [学会発表] タクティールケアが認知症高齢者における心理面の有効性に関する研究 TDMS(二次元気分尺度)を用いた検討.2016

    • 著者名/発表者名
      木本明恵,鈴木みずえ,千葉京子,石倉真由,工藤千秋.
    • 学会等名
      第17回日本認知症ケア学会大会
    • 発表場所
      神戸国際展示場
    • 年月日
      2016-06-04 – 2016-06-05
  • [図書] 多職種チームで取り組む認知症ケアの手引き2017

    • 著者名/発表者名
      編集:鈴木みずえ
    • 総ページ数
      145
    • 出版者
      日本看護協会出版会
  • [図書] 看護実践能力習熟段階に沿った急性期病院でのステップアップ認知症看護2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      日本看護協会出版会
  • [図書] 多職種で取り組む転倒予防チームはこう作る!2016

    • 著者名/発表者名
      編著:武藤芳照、鈴木みずえ、饗場郁子
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      新興医学出版会
  • [図書] 転倒予防白書 20162016

    • 著者名/発表者名
      編集: 武藤芳照、鈴木みずえ、原田敦
    • 総ページ数
      259
    • 出版者
      日本医事新報社

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公開日: 2018-01-16  

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