研究課題/領域番号 |
15K15792
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
今井 奈妙 三重大学, 医学部, 教授 (90331743)
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研究分担者 |
福録 恵子 三重大学, 医学部, 准教授 (90363994)
横井 弓枝 三重大学, 医学部, 助教 (40740428)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 化学物質過敏症 / 看護相談室 |
研究実績の概要 |
化学物質過敏症看護相談室を継続運営して相談活動を行った。相談室の社会的ニーズと看護師の役割に関する客観的なエビデンスを得るために、過去の相談メールの内容をテキストマイニングによって分析した。現在、論文作成中である。 今年度より相談室に導入したニュースキャンは、機材による分析結果の理解に関する知識が必要となったため、講習会に複数回参加して分析方法と解釈方法を学習した。また、ニュースキャンを相談室で患者に使用する前に、実験的な調査が必要と判断し、健康な人を被験者として実験を繰り返しデータを得た。 質的研究のスキルアップのために、アルバータ大学がエドモントンで行った質的研究セミナーに参加し、この際、化学物質過敏症患者の社会復帰に関する経験の語りについても報告した。 さらに、これまでに看護相談室を通して行った化学物質過敏症患者の調査データを整理して学会報告し、日本臨床環境医学会学術集会で奨励賞を受賞した。現在、論文作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
想定していたよりもニュースキャン機材の試用に手間がかかったこと、看護相談室の設置場所の再検討に時間を要していること等から、相談室を広く周知させて相談活動を活発化することが難航しているため。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者による看護相談室の参加観察法による研究は、現在、三重大学医学系研究科の研究倫理審査中であり、承認され次第、研究を遂行する予定となっている。 予定していたwebページの整理は、年度内研究費予算の制限もあり、また、今後、看護相談室をどこの場所で継続していくか、相談料金の設定をどうするかという課題が浮上しているため、今年度は見送った。来年度早期にリニューアル予定とする。 理論構築のための文献整理が遅れているため、今後、力を入れて取り組んでいきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたwebページの更新を次年度に見送ったために、人件費・謝金に残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度のweb更新費用として使用する予定。
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