福島原発事故被災者の母親は、発災から5年経っても偏見や差別、やっかみなどの目で見られているのではないかという不安な気持ちを持ち続けていることが明らかになった。チェルノブイリ原発事故被災者の子どもを持つ母親の、一部の者もこのような不安はあったが多くは、同郷の仲間と集団移転したことで、差別などを感じることは発災後初期の頃のみであった。また、不安を持つことがなかったのは同郷の仲間と集団移転したことが一因であった。よって、福島原発被災者の母親に関しても、同郷の母親との交流を持つことが不安の軽減に支援となる。また、原発事故災害は稀有な災害であり研究が少ないため今後も継続的な研究が必要である。
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