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2017 年度 実績報告書

輸液看護におけるPICC技術導入プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K15819
研究機関聖隷クリストファー大学

研究代表者

炭谷 正太郎  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (90516692)

研究分担者 渡邉 順子  静岡県立大学, 看護学部, 教授 (00175134)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードPICC / 特定行為研修 / 技術プログラム / 看護技術 / エコー
研究実績の概要

PICC(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル)の挿入は、看護師が実施する場合、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が必要とされる特定行為(38行為)の1つである。
2017年2月、がん化学療法看護認定看護師28名を対象に調査を実施した。対象者はレクチャーの受講、シミュレーターに対する実施、デブリーフィングを行なった。シミュレーターに対する実施およびデブリーフィングの際に録音・録画した(n=27)。また、参加者にアンケートにて各技術項目の主観的難易度を調査した(n=26)。
録画を動作分析した結果、実施手順(47項目)のうち、「実施できた」割合は「エコーを用いて血管を描出し、血管径、血管走行、動静脈の位置関係を確認する」が0.0%、その他の項目は全て50.0%を上回った。デブリーフィングの逐語録から「実施困難である要因に関する対象者の問い」を抽出した結果、知識上の課題として「静脈や神経など解剖学的知識の不足」、血管アセスメントに関する課題として「エコー画像の理解および適切なエコープローブ(以下プローブ)操作が困難」など抽出された。主観的難易度のアンケート調査の結果、実施手順(47項目)のうち「プローブの操作」に関する3項目が「難しい」と答えた割合が高く、上位3位を占めた。
提案する技術教育プログラムの骨子は、デモンストレーションを含むレクチャー、シミュレーターへのPICC挿入の実践および録画による課題抽出、熟達者による教育的介入、臨床実践、実践録画による評価の5つのStepから構成され、解剖学的理解とともにプローブ操作を備えることができる忠実度の高いシミュレーターの開発が必要である。
なお、PICCの適用の判断など臨床推論に関する課題は今回の調査に含まれておらず、今後検討が必要である。

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公開日: 2018-12-17  

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