研究実績の概要 |
本研究の目的は, 社会的役割の調和を図る多職種支援モデルを質評価指標である「構造」「過程」「結果」から提案し,その有効性を検証することである. 平成27年度は 1)文献より介入要素・評価項目を抽出する. 2)看護管理者,外来化学療法に携わる責任者と会議を開き質評価の構造・過程・結果項目の明確化と要素を抽出する. 3)外来および外来化学療法に関連する部門の看護実践家・認定看護師等に社会的役割調整に関するグループインタビューを行い,分析を加え, 要素・項目検討を施行することである. 調査に先立ち, 看護師が行う「調整」の定義を明確にした. 本研究では「がんサバイバーが, 治療を受けながら社会生活における役割を果たすことができるよう, 看護師が環境を整えること. なお, 環境には内的環境(症状マネジメント, 治療継続の動機付け, 気持ちをコントロールすること), 外的環境(人間関係, 役割, 経済など生活に影響を与えること)を含むとした. その後2)3)の対象者のフォーカスグループを数回施行し, 内容分析の手法に基づき分析を加えている.またそれらの結果と文献を照らし合わせ「構造」「過程」「結果」の要素を明確化している. しかし, 2)の対象者が10名以上になっておらず, もう1回フォーカスグループインタビューを行う段階である.
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