研究課題/領域番号 |
15K15834
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
吉田 恵理子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (00284638)
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研究分担者 |
福田 理香 活水女子大学, 健康生活学部, 教授 (30312838)
永峯 卓哉 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70326487)
阿南 祐也 活水女子大学, 健康生活学部, 講師 (20630693)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 2型糖尿病 / 運動機能障害 / ロコモティブシンドローム予備軍患者 / 運動支援モデル |
研究実績の概要 |
【目的】2型糖尿病患者を対象に、ロコモティブシンドロームの実態と身体機能、生活活動量との関連を分析する。 【方法】Aクリニック糖尿病外来通院中の患者で同意が得られたものを対象に、ロコモ判定として、ロコモ25調査票、立ち上がりテスト、2ステップテスト、身体機能として、内転外転筋力、足指柔軟性、足指筋力、バランス、握力、体重、体脂肪を調査し、生活活動量としてライフコーダによる1週間のデータを収集した。 【結果】調査対象は21人であり、非ロコモ5人、ロコモ度1が7人、ロコモ度2が9人であった。そのうち8人から活動量データが得られ、その内訳は非ロコモ1人(男性)、ロコモ度1は2人(女性)、ロコモ度2は5人(男性1人、女性4人)であった。この8人の歩数/日は、非ロコモは7564歩、ロコモ度1は3783歩、ロコモ度2は3036歩であり、ロコモ群は4000歩を下回っていた。中強度(3METs)以上の1日の活動時間は非ロコモが66分、ロコモ度1は59分、ロコモ度2は46分であるが、ロコモ度2は強強度(6 METs)以上の活動は、1分/日とほとんど中強度であった。活動での消費カロリーでは、歩行は、非ロコモが230Kcal、ロコモ度1は63 Kcal、ロコモ度2は65 Kcalであり、生活活動は、非ロコモが377Kcal、ロコモ度1は405Kcal、ロコモ度2は432Kcalであった。 【考察】生活活動量調査からは、ロコモ対象者は、4000歩/日を下回る不活動だといえる。ロコモ対象者は全体的な活動量も少ないが、特に歩行のような持続的な活動が少なく、室内での単発的な中強度活動が中心になっていると考えられる。そのため、ロコモ対象者は現在の生活の中に、歩行などの活動を積極的に取り入れる必要がある。またロコモティブシンドローム予防として、4000歩/日以上の歩行を積極的に行う必要性が示唆される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究遂行に不可欠な研究分担者の海外派遣、研究協力者の資格取得のための長期研修、転勤・移動により当初の計画の変更が必要になった。さらに、研究代表者の職場の退職・病欠・産休等の欠員が埋まらず、業務多忙のため予定していた研究計画が遂行できなかったため進捗が遅れている。 糖尿病患者へのロコモ実態調査、糖尿病患者で運動群のロコモ実態調査、コントロール群のロコモ度、身体機能の測定は予定通り実施した。
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今後の研究の推進方策 |
2型糖尿病患者のデータはおおむね測定が終了してるため、早急に分析、対象者へのフィードバックを行う。併せてコントロール群のロコモ度テスト、身体機能、自己効力感の調査および結果の分析を行う。研究成果の報告(学会報告、論文投稿)を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度末の調査対象者への結果返却・説明講座を2018年度に予定しており、その際に協力者に結果表と謝礼を渡す予定である。また、比較のため非糖尿病群の調査も合わせて実施予定であり、調査費用、謝礼、旅費が必要である。 さらに、これまでの成果を学会にて報告および論文投稿予定であり、学会参加費、旅費、論文投稿費用として使用予定である。
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