研究課題/領域番号 |
15K15847
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山海 千保子 筑波大学, 附属病院, 副看護師長 (90438101)
|
研究分担者 |
川野 亜津子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10550733)
小泉 仁子 筑波大学, 附属病院, 看護部長 (20292964)
村井 文江 常磐大学, 人間科学部, 教授 (40229943)
岡田 佳詠 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 教授 (60276201)
江守 陽子 岩手保健医療大学, 看護学部, 教授 (70114337)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 育児ストレス / 認知行動療法 / プログラム作成 |
研究実績の概要 |
今年度は認知行動療法を参考にした育児ストレスの軽減に向けた、ストレス場面を使うことの意義をInternational Nursing Research Conference 2017においてポスター発表を行い、参加者から質問を受け、情報交換を行った。他国でも、インフォーマルな場面において、母親同士がストレスに感じたことや抑圧していることを他者と話し合い、ストレスを発散し、対応について他者の対処方法を知り応用することがある。しかし、認知行動療法を理解した者が同席することによって、無謀は思考の形成や不適切な行動の抑制、話した人の心理的負担が最小限となるため、フォーマルな場での活用が必要だという意見交換を行った。 データ収集を倫理委員会の承認後より行った。1か所のみの施設よりデータを収集することになり、かつ、施設の方針で妊娠初期と妊娠後期(出産の2~1か月前)の母親学級開催となったため、当初の予定よりデータ収集の期間が延びた。施設の母親学級は月に2回開催されているが、新規に研究協力してくれる母親は4名前後と少数だが、意見交換や妊婦の発言数も増える等、順調に協力者人数を伸ばしている。 認知行動療法を参考にしたプログラムは、妊婦からプログラムの内容について忌憚のない意見をもらうことができ、修正を繰り返すことができている。また、妊婦からは少人数のため、意見も言いやすく、かつ他者のストレスへの対処方法などが参考になったと公表を得ている。意見交換の内容は逐語録にお越し、分析を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
約2時間の母親学級後のプログラム実施が、妊婦の負担を増加させるとの配慮で、2施設を予定していたが、データ収集を行う施設が1施設になってしまったことと、施設の母親学級が妊娠初期・後期の実施に変更したことによって、データ収集の期間が妊婦1人当たりの調査期間は3カ月から4か月長くなり、延長したことが主な理由である。さらに、月に2回の母親学級開催後、研究に協力してくれる妊婦の人数は4人前後と少ないため、研究に必要な目標数に達することが困難になった。また、研究に協力してくれた妊婦のうち数人が異常や里帰り出産に急遽変更したという旨で、研究を中断しているため、さらに追加の人数が必要となっている。
|
今後の研究の推進方策 |
データ収集の目標人数を獲得するため、今後も施設に赴き協力を呼びかける。また、これまで参加された妊婦の好評価について、母親学級で呼びかけ参加人数を増やしていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
倫理審査の承認までに時間がかかり、かつデータ収集を行う施設の減少と、妊娠中期から開始する予定が妊娠初期からの開始に変更となるなど、研究の進捗に遅れが出たため予定金額を使い切ることができなかった。 来年度は今年度に収集したデータの逐語録に起こすため謝金として使用する予定。また、研究協力者の中断があったため、新たに研究協力者に対するお礼の品、ファイルなどの購入、さらに、データをまとめ社会に周知するため国内、国外への発表を計画している。
|