研究課題
最終年度は、認知行動療法を参考にした育児ストレス軽減のためのプログラムを15名の妊婦・褥婦に実施した。途中里帰り出産を選択するなどして研究参加を断念した妊婦もいたが、10名の有効回答を得ることができた。参加した妊婦・褥婦からは「プログラムを始める前より物事の対処方法に幅ができ、その場に適した対処方法を実施することでストレスも最小限になると思う」など、肯定的な意見があった。また、同時に実施した「日本語版POMS短縮版(緊張-怒り、不安-緊張、活気、疲労、混乱の6つの尺度から気分や感情を表す)」と「CISS日本語版(ストレス状況対処行動尺度:課題優先対処、情動優先対処、会費優先対処などからなる)」を妊娠初期・妊娠後期・産褥1か月に実施したが、気分や感情を悪化させる人はなく、対処方法は元々の方法以外の方法が増加するなど、対処方法に幅が広がった。これらの結果のうち、プログラムに対する妊婦・褥婦の意見をまとめ、第22回East Asian Forum of Nursing Scholarsにて、「Positive Effects of a Cognitive Behavioral Therapy-Based Program on the Reduction of Japanese Mothers’ Postpartum Stress in Childrearing 」の発表を実施した。自身の研究に対するアドバイスや、他者の研究内容などを聞き、研究に関する新しい知見を得ることができた。現在、論文投稿に向け執筆中である。
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