本研究の目的は、妊娠期女性のかくれ肥満[Body Mass Index(BMI)<25㎏/㎡、体脂肪率≧30%]とその他の体型に着目し、生活習慣や周産期outcomeの関係を検討することである。81名の妊娠女性(20~43歳)に体成分分析装置を用いた体型測定と自記式質問紙による生活習慣を調査した。 対象者の12名(14.8%)がかくれ肥満であった。各群はいずれも生活習慣に差がなかった。また、分娩スタイル、新生児の体重などにも差がなかった。しかし、普通体重者58名のうちの12名(20.7%)がかくれ肥満者であったことから、健康指標としては体重だけでなく体脂肪率の測定が必要であると考えられる。
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