研究課題/領域番号 |
15K15851
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
安田 孝子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30377733)
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研究分担者 |
中村 美詠子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (30236012)
尾島 俊之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50275674)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 妊娠糖尿病 / 糖尿病 / 分娩 / 肥満 |
研究実績の概要 |
静岡県A市において2014年9月から2015年8月までに調査した妊婦(配布602人、回収419名、回収率63.9%)に属性(年齢、身長、妊娠前・妊娠中の体重、妊娠暦、分娩暦、家族歴、既往歴)、食物摂取頻度調査(Food Frequency Questionnaire Based on Food Groups :FFQg)、分娩方法、新生児体重、GDM発症者の治療内容などについて情報収集し、解析を行った。GDMの診断基準は産婦人科診療ガイドライン産科編2014に基づいた。GDMを発症した妊婦(以下発症群)31人(7.5%)、GDMを発症しなかった妊婦(以下未発症群)381人(92.5%)であり、GDM発症率は7.5%であった。発症群は全員が食事療法、インスリン療法のいずれかまたは両方を受けていた。発症群と未発症群のそれぞれの妊婦の年齢の平均値(標準偏差)は33.1歳(5.9)、31.1歳(5.3)、p=0.05、妊娠前の体重は58.9 kg(13.8)、52.3 kg(8.6)、p=0.01、分娩時体重は67.4 kg(13.3)、62.3 kg(8.7)、p=0.06、体重増加量は8.5 kg(4.8)、10.5 kg(5.3)、p=0.04、妊娠初期の血糖値91.5 mg/dL(13.8)、83.3 mg/dL(10.8)、p<0.01、出生児体重2993 g(364)、3057 g(356)、 p=0.33であった。発症群は未発症群と比較して、発症群の方が有意に妊娠前の体重が重く、妊娠初期の血糖値が高いが、体重増加量は少なかった。発症群は未発症群と比較して、発症群の方が有意に妊娠前の体重が重く、妊娠初期の血糖値が高いが、体重増加量は少なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究協力機関と協働して分娩後のデータ収集を行うために診療部、看護部と打合せを進めていた。しかし、研究者の体調不良、家族の介護と看取りがあり、研究の進捗状況は計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後はGDMを発症した女性の分娩後の経過追跡を進める。糖尿病を未病にするために受診行動を促す。また、データの解析を進め、学会発表と誌上発表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者の体調不良と、家族の介護と看取りがあったために研究の遂行が遅れ、研究費の次年度使用額が生じた。今後は研究協力機関と協働して研究を推進していく予定である。
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