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2016 年度 実施状況報告書

一人称視点による直接授乳場面の手本教材開発と母乳育児学習教材としての有用性

研究課題

研究課題/領域番号 15K15856
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

菊地 圭子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00444927)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード1人称視点 / 直接授乳支援
研究実績の概要

平成28年度は1人称視点による直接授乳場面の手本教材の作成を計画した。手本教材の作成にあたり当初計画では実際の直接授乳場面の動画を編集し教材化することを計画していたが、3Dアニメーションに熟練者の視覚情報を重畳した手本教材の学習効果の有効性について報告した研究があったため、手本教材の作成について研究者間で再度検討を行った。3Dアニメーション教材では情報量を調整しながら必要な視対象を強調表示したり、不要な情報を隠蔽したりして、学習者に最適な視覚情報を提示しやすいメリットがあることが分かったが、3D教材の作成には技術的な能力が必要であり本研究期間内に教材化することが難しいと考えられた。そのため、当初の計画通り実際に直接授乳を行なっている場面を1人称視点で撮影し、編集したものを教材として作成していくこととした。手本教材には熟練者がどこに注目しているのかという視覚情報を提示したほうが学習効果があるとの報告があったため、過去の研究で明らかにした直接授乳を自立して実施している母親の注視の特徴を教材のなかに含んでいくこととする。但し視覚情報が多すぎても、動作の遂行を逆に妨げてしまうことがあるため、どの視覚情報を提示すべきか研究者間で検討を行った。
今年度は教材作成のための適切な協力者を見つけることができなかったため、年度内に教材のための画像を撮影することができなかった。そのため、次年度前半に協力者を募集し、教材を作成して、年度後半で教材の学習効果を検証する調査に取り組むこととする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成28年度は度1人称視点による直接授乳場面の手本教材の作成を計画していたが、教材のための撮影に協力する母親を確保できなかったことが研究遅滞の主要因である。平成29年度は参加者への倫理的配慮を十分ふまえながら、研究の趣旨等を十分説明し、協力者を確保できるよう努める。また、研究のための十分な時間を確保できなかったことも要因である。今年度は本研究遂行のための時間を確保し、目的を達成できるよう臨む。

今後の研究の推進方策

今年度は最終年度のため、年度前半から計画的に研究を推進していく。6月までの間に教材作成に協力してくださる出産後1か月から2か月未満の母親を募集し、年内中に教材を作成する。教材の作成と同時並行して1月から3月までの間に教材の学習効果を検証する調査のための準備を行い、年度内に1人称視点における直接授乳場面の手本教材の学習効果の検証作業まで実施できるよう計画的に進めていくこととする。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度は1人称視点による直接授乳場面の手本教材を外部委託により作成する予定であったが、教材のための画像撮影に協力する参加者を確保できなかったため、手本教材の作成ができなかった。そのため、予定額の使用を執行することができなかった。

次年度使用額の使用計画

平成29年度は平成28年度に予定していた手本教材を外部委託で作成するとともに、その手本教材を視聴するためのノート型パソコンもしくはタブレットを複数台購入し、予定額の支出を執行していく。

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公開日: 2018-01-16  

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