本研究は、女性が実施する骨盤底筋強化セルフケアの腹圧性尿失禁の予防や改善への効果を明らかにする。 対象は産後女性と中高年女性の各30名である。セルフケアは毎日の腟圧測定、またはツボ刺激と毎日の腟圧測定の2種類である。対象を産後腟圧群・産後ツボ腟圧群・中高年腟圧群・中高年ツボ腟圧群に各15名割り付けた。セルフケアは2か月実施した。 産後腟圧群は7名、産後ツボ腟圧群は9名から協力を得た。2か月間で腟圧上昇を認めたのは産後腟圧群2名、産後ツボ腟圧群3名であった。中高年腟圧群は10名、中高年ツボ腟圧群は12名から協力を得た。2か月間で腟圧上昇を認めたのは中高年腟圧群3名、中高年ツボ腟圧群4名であった。
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