研究課題/領域番号 |
15K15864
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
今村 朋子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (20458095)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 内診 / 外診 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、助産学生が分娩進行状態の診断能力を習得するための新たな演習用教材として、外診所見(腹部触診)と内診所見を統合した生体モデルである「外診・内診一体モデル」を開発することである。3年間の計画で開発を進めており、27年度はその1年目であった。4つの目標のうち、27年度は「調査結果に基づく、新規開発教材作成に向けた具体案の明確化と一次試作品の開発」に重点を置いて実施した。新規教材:一次試作品開発のプロセスとしては以下のとおりである。 1.教材の新規開発にあたって、骨格と生殖器を扱った既存教材の調査分析を実施した。 2.開発する教材により学生の理解を促したい「教育上のねらい」について、開発者とともに協議を行うことで、モデルに持たせる「機能」を明確化した。 3.各パーツの検討と作製:以下のパーツについて、形状や素材について検討を重ねながら、「外診・内診一体モデル」の一次試作品を作製し、28年度の改良点を明確にした段階である。1)母体部分:原型となる骨格・腹部の形状と大きさについて文献に基づき検討したうえで、さらに体位による骨盤の角度の変化や腹部の形状の変化を加味して実際の位置を決定し、本体を作製した。2)胎児部分:頭部の大きさ・形状、外診で触知する児背部分の形状について検討し、作製した。3)子宮口、羊水等のパーツについては、一部を仮作製し、素材や形状等の詳細を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、基本となる教材開発を主として行ったため、当初予定していた学生への調査は、次年度に変更とした。一方、教材開発については、現時点で一次試作品が完成し、そのうえで各パーツの改良部分の検討と一部の改良品の試作まで進んでおり、予定より進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、目標として挙げていた「学生による試作品の評価と新規開発モデル完成に向けた改良」に取り組む予定であり、28年度は、教材の改良を続けていきながら学生への調査を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
おおむね予定していた通りの執行状況である。
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次年度使用額の使用計画 |
生じた残額については、少額であるため、物品費などの支出に繰り越す予定である。
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