助産学生が分娩進行状態の診断能力を習得するための演習用教材として、「外診・内診一体モデル」を開発した。このモデルは、頭位の様々な分娩進行状態についての外診・内診の演習が実施でき、母体の腹部表皮をめくると、透明の産道から自分の指の動きや児頭と骨盤の位置関係を可視化することも可能である。 助産学生8名を対象に教材の評価を実施したところ、学生は、おおむね正しい所見を得ることができており、さらに、外診と内診から得られる様々な所見を統合しながら考えを深めるという、診断のプロセスをたどっていることが示唆された。
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