研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、わが子の性別違和に対し悩みを抱える母親への支援について検討することである。中学生までの子どもを持つ母親に性同一性障害(GID)についての理解やわが子の性別違和感に対する悩みの有無について質問紙調査を実施した。次に、GIDの子どもを持つ母親に、子どもの幼少期の様子や母親の思いについてのインタビュー調査を実施した。その結果、現在わが子の性別違和に対し悩みを抱える母親への支援としては、GIDの子どもを持つ母親とのピアサポートが適していると考えられた。
生涯発達看護学
将来的に性別違和と診断される者は、幼児期からすでに性別違和を自覚し、悩みを抱えながら生活していることが多い。また母親も、わが子の性別違和が気になっていたり、悩みや不安を抱えていると思われる。悩みを抱える母親を支援することで、母親がわが子を理解し、性別違和を自覚する子どもが適切な時期に支援や治療が受けられるようになれば、母親への支援はひいては子どもへの支援ともなり得ると考える。