研究課題/領域番号 |
15K15872
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
神道 那実 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (90434638)
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研究分担者 |
大西 文子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00121434)
鳥居 賀乃子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (20743420) [辞退]
遠藤 幸子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (00817174)
岡田 摩理 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (20745583)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 小児看護 / プレパレーション / 診療報酬 |
研究実績の概要 |
平成29年度12月から3月にかけて回収された調査票のデータ入力を行った後、データの確認作業を行った。平成30年度10月頃よりSPSSを使用した分析を進め、①対象者の属性、②プレパレーションの必要性の認識および学習経験、③過去のプレパレーションの実施状況およびプレパレーション各段階の実施状況、④最近3か月以内のプレパレーションの実施状況(プレパレーションの内容、対象、方法、準備・実施所要時間、準備時間帯)、⑤診療報酬に関する認識について、表やグラフの作成をしながら結果をまとめた。現在、まとめた結果をもとに、プレパレーションの実施状況と研究対象者の看護師経験年数や勤務場所(小児病棟・混合病棟)、学習経験などとの関連性についての分析を進めながら、関連する過去の文献の再収集を行っている。 本研究では、プレパレーションの対象や方法(使用媒体)、他職種との協力の有無、費用、実施に要する時間など、具体的な状況が明らかになっており、研究目的でもあるプレパレーションが診療報酬に算定されるために必要な一資料として重要であると考える。更に、プレパレーションの実施に影響を与える要因について詳細に分析することは、より質の高いプレパレーション実施に向けた示唆が得られるという意義があると考える。 診療報酬については、看護師の認識や学習経験の有無、診療報酬に算定してほしいと思うケア等についての結果をまとめた段階であるため、今後プレパレーションの実施状況と併せて分析することで、プレパレーションの診療報酬算定のために今後必要となる課題についても考察していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では、平成29年度に調査票の作成・調査の実施・回収を予定し、平成30年度にデータ入力と分析作業をする予定であった。平成29年度に予定通り調査票の回収を終了し、データ入力を開始した。データ量が多く、平成30年度9月頃まで入力作業に時間を要したが、その後分析を開始した。 現在は、次年度作成予定の報告書に必要となる結果の表・グラフ作成も概ね終了し、分析作業を進めている。従って、研究計画の通り順調に進展していると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、結果分析と研究成果のまとめを並行しながら進め、報告書を作成していく。また、研究論文の投稿を視野に研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた対象施設数は804施設、対象者数は約16,000名であったが、対象施設を「病床数400床以上の施設」に絞ったこと、病院長・看護部長に同意が得られた施設に限定して調査票を郵送したことにより、研究依頼書および調査票郵送にかかる費用が減少した。この費用が今年度繰り越され、研究目的に即した学会や研修会等への学会参加費・旅費に充てる予定であったが、研究分担者変更手続きより前に学会が開催されたことから新たに加わった分担者の分は未使用となった。また、今年度予算では、データ入力に必要な人件費が予定より少なかったことで次年度使用額が生じた。 今後の使用計画として、研究の最終年度になるため、研究成果の発表や論文投稿、報告書の製本費用、協力施設への報告書郵送費用等に充てていく。
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