研究課題/領域番号 |
15K15873
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
千葉 朝子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (50572624)
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研究分担者 |
野口 眞弓 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (40241202)
橋村 富子 滋賀医科大学, 医学部, その他 (80437128)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 不妊治療 / アロママッサージ / リラクセーション / 自律神経機能 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、不妊治療中の女性へのアロママッサージのストレス軽減効果を検証することである。ストレス軽減効果の検証は、生理学的指標を用いて行った。自律神経機能の評価にはホルタ心電図によるR-R間隔変動、ストレスの評価は唾液アミラーゼ値を測定した。主観的評価として、半構造化面接による面接調査を実施した。 研究対象者は、①不妊治療専門外来を受診し、治療を行っている。②治療方針が決まっている(検査の周期も含める)。③卵胞期にある。①から③のすべての条件を満たした対象とした。 日本赤十字豊田看護大学倫理審査委員会の承認後、研究実施施設の承認を得た。研究対象者に口頭および文書で研究目的・方法・プライバシーの保護などを説明し、文書で同意を得た後、調査を実施した。介入群には、片腕10分間、両腕20分間のアロマハンドマッサージを実施した。マッサージには、ベースオイル(スイートアーモンドオイル)に1.5%濃度に希釈したローズウッド油、パルマローザ油を使用した。マッサージ開始前10分からマッサージ終了までホルタ心電図を装着した。マッサージの前後に唾液アミラーゼ値を測定した。マッサージは座位で行った。対照群は、座位安静でホルタ心電図を30分間装着し、装着後10分と終了時に唾液アミラーゼ値を測定した。介入群は69名、対照群は32名を分析対象とした。マッサージ中の心拍数は、介入群は68.6±8.5回/分、対照群は74.7±8.6回/分であった(p<0.01)。LH/HFの平均値は、介入群2.28±1.58、対照群3.26±1.56であった(p<0.05)。本研究により、不妊治療中の女性へのアロマハンドマッサージのリラクセーション効果が認められた。
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