研究課題/領域番号 |
15K15874
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 (2016-2018) 兵庫大学 (2015) |
研究代表者 |
渋谷 洋子 奈良県立医科大学, 医学部, 看護実践・キャリア支援センター (20434962)
|
研究分担者 |
川上 あずさ 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00434960)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | インフォームドコンセント / 小児がん / バウムテスト |
研究成果の概要 |
治療開始時に病名を聞いた小児がんの子どもにとって、その時の説明は「十分理解できない」、あるいは「やるしかない」という認識であった。また、「今の自分でいい」と受け入れ、その時々の身体の状態や周囲の状況に合わせ、流れに逆らわず、自分のできることや、楽しみをみつけながら過ごしてきたプロセスであった。バウムテストからも、自分の置かれている場で、その時々の状況に合わせて社会とのつながりを感じ、調整しながら、目標を持って過ごしている様子が表されていた。小児がんを経験した子どもは、発症時のインフォームドコンセントでは、子ども自身の身体に何が起こるのか、それに伴う生活の変化について知りたいと思っている。
|
自由記述の分野 |
小児看護学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児がんの子どもが望む視点でのインフォームドコンセントのあり方の一部を明らかにした。がんの子どもへの病気説明については、必ずしも病名を伝える必要はなく、子どもに合わせて伝える内容や、伝える時期を考えていく必要がある。子どもを取り巻く家族や医療者が、その子どもの知りたいこと、知りたくないことに合わせて、闘病の始まりを支援していく援助の方向性がわかったことは、これから病気と向き合っていく子どもにとって、その子どもの持つ力を発揮する機会をつくることのみならず、その後の闘病生活のQOLの向上につながる。
|