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2015 年度 実施状況報告書

発達障がい児のきょうだいに対する支援プログラムの開発と効果評価

研究課題

研究課題/領域番号 15K15875
研究機関関西国際大学

研究代表者

浜園 環  関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (60342226)

研究分担者 梶 正義  関西国際大学, 人間科学部, 准教授 (00623563)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードきょうだい支援プログラム / 発達障がい / ライフスキル
研究実績の概要

プログラムは概念枠組み通り、先行因子を①障がいに関する知識の習得、促進因子を②意志決定・ストレスマネージメントスキル、強化因子を③プログラムに参加するメンバー及び家族とする。プログラムの【学習過程】は、参加児童が主体となり自分達の経験や知識を元に解決策を見つけ、課題を解決する経験を積むことで自己効力感が高まるような体験的・問題解決的学習となるよう設定する。【学習方法】は参加型学習とし、ブレインストーミング、ケーススタディ、ゲームを取り入れ、学童期に必要な自己尊重感や対人関係能力が相互作用の中で高まるように協同作業の機会を多くする。プログラムの全行程は4回(先行因子「発達障がいに関する知識・態度・信念」:1回、促進因子「ライフスキル」:2回、強化因子「家族の絆の強化」:1回)とする。具体的には以下である。先行因子①は、同胞によく見られる行動特徴を基に「好きな世界にこだわること」「パニックを起こすこと」「暗黙のルールが分からないこと」「言葉だけでは理解が難しいこと」「一番にこだわること」について具体的エピソードを示し、その行動理由についてレクチャーを行う。引き続き、促進因子②は、先述の【学習過程】と【学習方法】を反映し、①で挙げたエピソードの対処方法を意志決定スキルを活用してグループで考える内容を1回とする。2回目はストレスマネージメントスキルの習得のため、ストレッサー・ストレス反応の用語の理解→自分のストレスの原因について気づき、コーピングの重要性を理解する→呼吸法・漸進性弛緩法・肩の上下セルフ・ペアリラクセーションの実践とする。
プログラム評価は、小学生用ストレス反応尺度(SRS-C)(嶋田・戸ケ崎・坂野、1994)及びストレスマネジメント自己効力感尺度(SMSE-20)(山田・大野・堤 ,2001)、小学生用ソーシャル・サポート尺度(嶋田・岡安・坂野,1993)とする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画通り、プログラム内容は完成したが、所属が変更し、研究フィールドも変わったため、研究依頼を行う発達障がいの家族の会、ならびに該当家族、きょうだいへの研究依頼の見通しがまだ立っていない。

今後の研究の推進方策

研究倫理審査を受け、承認を得た後、きょうだい支援プログラムの実施準備として以下を行う。1)発達障がいの家族の会、ならびに該当家族、きょうだいへの研究依頼、2)プログラム実施会場(託児スペースを含む)を確保、傷害保険加入などの環境調整、3)ボランティアスタッフへの事前教育、4)質問紙によるベースラインデータの収集と入力。
次に、以下の要領できょうだい支援プログラムを実施する(1クールにつき4回実施×2クール)。1)開発したプログラム内容に基づいてレクチャーとグループワークでセッションを構成して実施、2)プログラム実施中(質問紙と逐語記録によるデータ収集)、直後、1カ月、3カ月後に質問紙による評価データの収集と入力・分析。

次年度使用額が生じた理由

研究対象となる発達障がいの家族の会にてフィールドワークを実施予定だったが、平成27年度は、研究依頼を行う発達障害の家族の会、当該家族、きょうだいへの見通しが立たなかった。

次年度使用額の使用計画

平成28年度の計画として挙げている「きょうだい支援プログラムの実施準備」の中に、発達障がいの家族の会、ならびに該当家族、きょうだいへの研究依頼を実施し、前年度予定していたフィールドワークを実施し、研究に必要な環境調整も行う。

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公開日: 2017-01-06  

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