研究課題/領域番号 |
15K15881
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
川上 千春 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70643229)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アドバンスケアプランニング / 多職種連携 / 家族 / ビリーフ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、患者の意向を尊重しつつ、患者、家族、医療従事者が”最期の時”について話し合い、そのプロセスを共有することであるAdvance care planning(ACP)の考え方を取り入れ、終末期患者を看取る家族のビリーフを含んだACPプロセスシートを開発することが主な目的である。最終的には、そのACPプロセスシートの実現可能性を検証するとともに、プロセスシートを用いることによる終末期患者と家族への意思決定支援のための医療連携システムモデル構築への提案を目指している。 今年度の主な目的は、家族の意向も含めたACPプロセスシートを作成するための構成要素がある程度明確になったため、これら構成要素を用いたACPプロセスシートを開発し、ACPプロセスシートの実現可能性を探りつつ、意思決定支援のための医療連携システムモデル構築の提案を同時進行で実施していくことであった。しかしながら、ACPプロセスシート作成のための構成要素が明確になり、開発準備が整った状況であるものの、ACPプロセスシートの完成版まではたどり着いていない状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本来ならば、研究最終年度を迎え、ACPプロセスシートが完成し、終末期医療連携システムモデルの提案ができていなければならない。しかしながら、ACPプロセスシート作成のための構成要素が明確になり、開発準備が整った状況であるものの、ACPプロセスシートの完成版まではたどり着いていない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
ACPプロセスシート開発のための準備段階まで進み、完成まであともう一歩のところまできている。今後は、ACPプロセスシートの開発を完成させ、ACPプロセスシートの実現可能性を検討しつつ、このプロセスシートを用いての意思決定のための医療連携システムモデル構築の提案を、専門職者のヒアリング調査から明確にしていくよう同時進行していく必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献検索・検討、文献整理をするにあたり、PCやPC周辺機器の購入、アルバイト雇用の経費として使用させていただいた。しかし、ACPプロセスシートの完成には至っていなく、ヒアリング調査までは進められていないため、謝金・学会発表のための旅費を経費として使用できていない。
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次年度使用額の使用計画 |
ACPプロセスシートの実現可能性を探るためのヒアリング調査、それにともなう謝金や、分析における人件費、成果を公表するための学会発表への旅費、データ整理のための消耗品費として使用する予定である。
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