研究課題/領域番号 |
15K15891
|
研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
渡邉 智子 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00268955)
|
研究分担者 |
江上 史子 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (80336841)
廣瀬 理絵 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (10757397)
生駒 千恵 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (60584779)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 高齢者 / 身体活動量維持 / M-Test / M-Testストレッチ / セルフマネジメント / 看護職によるヘルスボランティア |
研究実績の概要 |
【目的】本研究の目的は、高齢者が身体活動量維持のためにM-Testを用いてセルフマネジメントを継続していくためのモデルを構築することである。本年度は、高齢者の身体活動量維持のためのM-Testの有用性を検討し、M-Testを活用したセルフマネジメント技術獲得と継続のために健康サロンを12 回開催した。【方法】平成26年の研究結果を基に、A市元気高齢者28名の内、14名が非介入群、14名が介入群となり、介入群はM-Test結果に基づくM-Testストレッチを行い、指導し、2週間ストレッチを継続する、非介入群はM-Testストレッチの指導を行わず過ごしていただいた。介入前、介入後、2週間後の3時点において、足関節・膝関節可動域とTUG(Timed Up and Go)、M-Test、健康関連QOLSF-36を測定し、介入日から2週間、3軸加速度計の装着し評価した。その後、M-Test技術獲得のための教育プログラムを作成し、健康サロンを2箇所で12回開催した。介入研究に参加した方の声かけにより集まった方で途中参加も入れると、述べ30名であった。健康サロンのヘルスボランティアは当初の予定は看護学生であったが、継続参加が困難であり、継続して参加できるようにA 病院(A市外)に依頼し、希望者を募り、病院で勤務する看護師や介護士に依頼し、途中参加も入れると述べ10名であった。グループワークでの語り、M-Test高齢者版(M-Test所見用紙を高齢者用に作成したもの)を用いてM-Test測定とM-Testストレッチ、ヘルスボランティアの体験内容のインタビューで評価した。本研究は福岡県立大学研究倫理委員会の承認を得て実施した。【結果】分析中であり、まとまり次第、雑誌論文等への発表の予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究目的通りにすすんでいるが、有用性の評価方法、高齢者が身体活動量を維持するためのセルフマネジメント方法、ヘルスボランティアは当初の予定を変更して進めたため、おおむね順調に進展しているとした。
|
今後の研究の推進方策 |
当初の予定を変更して、病院で勤務する看護職や介護職を対象にして、ヘルスボランティア養成を試みた。今年度は、A市内で開催している健康サロンの継続のために、その地域の病院や施設で勤務する看護職や介護職をヘルスボランティアとして養成し、組織化する予定である。 また、高齢者の生活の場の違いによる身体計測の違いがあると考えられ、A市以外の地域で高齢者の身体活動量維持のためのM-Testの有用性の検討を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
ヘルスボランティア雇用、データ収集や健康教室開催時のための旅費を自費ですすめていたこと、学会発表等を行っていなかったこと、当初予定の機材の購入を行わずレンタルにしたことによって、予算が余った。
|
次年度使用額の使用計画 |
新たな地域で、高齢者の身体活動量維持のためのM-Testの有用性の検討とヘルスボランティアの養成と組織化を行い、高齢者が身体活動量維持するためにM-Testを活用したセルフマネジメント技術獲得とセルフマネジメント維持のために、健康サロンを12回開催する予定。身体計測や身体活動量測定器具を購入予定。ヘルスボランティア活用の維持のための雇用費や海外発表予定。
|