• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

パーキンソン病患者に対する症状の改善を目的とした新たな在宅運動療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K15893
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

大野 洋一  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10709059)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードパーキンソン病 / 有酸素運動 / 在宅運動療法
研究実績の概要

パーキンソン病(Parkinson's Disease:PD)患者に対して,PDにおける1次障害の改善を目的に患者自身による運動負荷量管理での有酸素運動を実施し,PD症状と運動機能障害への有効性を検証した。
対象は在宅で生活しているHoehn&Yahr分類3度までのPD患者25名とした。介入方法として負荷量を調整できるペダル運動器を使用し,4週間1日20分の有酸素運動を3回/週以上で自主運動として在宅で実施した。運動負荷量は年齢と脈拍数より算出し,運動中は脈拍数を視覚的に確認することで自己管理にて実施した.評価項目は歩行速度,ケイデンス,ストライド,下肢筋力,Unified Parkinson's Disease Rating Scale Part3(UPDRS3),指タップテストにおける指間の最大距離,総軌跡長,運動速度とした。
結果として歩行速度,UPDRS3,指タップテストにおける総軌跡長で有意な変化を認めた。
本研究の介入効果として,UPDRS3の改善に加えて運動介入が行われていない手指機能においても変化を認め,一方でペダル運動により直接運動が行われた下肢の筋力では有意は変化を認めなかった。このことは,本研究における運動介入が1次障害の原因となるドーパミン作動性ニューロンの問題に対し,有効な効果を与えた結果として運動機能障害の改善に繋がった可能性を示していると考えられた。本研究の結果はPD患者に対するリハビリテーションの選択肢として有酸素運動の有効性の情報を提供できたものと考えている.また,これまでPDの2次障害に対する対応が主であったリハビリテーションに対して,1次障害の治療の可能性も提供できたものと考えられる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] HOME-BASED AEROBIC EXERCISE AMELIORATES AMELIORATES SYMPTOMS IN PATIENTS WITH PARKINSON'S DISEASE2018

    • 著者名/発表者名
      YOICHI OHNO
    • 雑誌名

      International Journal of Physiotherapy

      巻: 5 ページ: 1-6

    • DOI

      10.15621/ijphy/2018/v5i1/167190

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] パーキンソン病患者に対するペダル運動を用いた有酸素運動効果の検討2018

    • 著者名/発表者名
      大野洋一
    • 学会等名
      第55回 日本リハビリテーション医学会学術集会
  • [学会発表] 中等度パーキンソン病患者における自主的な有酸素運動が運動機能に与える効果の検証2018

    • 著者名/発表者名
      大野洋一
    • 学会等名
      第43回 日本運動療法学会学術集会
  • [学会発表] パーキンソン病患者に対するペダル運動を用いた自主運動効果の検討2017

    • 著者名/発表者名
      大野洋一
    • 学会等名
      第54回 日本リハビリテーション医学会学術集会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi