• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

高齢者の心身健康増進スピリチュアルケアプログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 15K15896
研究機関四日市看護医療大学

研究代表者

小林 美奈子  四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (40312855)

研究分担者 森田 久美子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (40334445)
遠藤 寛子  人間総合科学大学, 保健医療学部, 講師(移行) (80609363)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードスピリチュアリティ / 心身健康増進 / 地域在住 / 高齢者
研究実績の概要

三重県S市における介護予防事業の一環として、地域在住高齢者の心身健康増進プログラムのパイロットスタディを行った。具体的には、スピリチュアルケア、笑いを利用したポジティブ感情の喚起、自分の人生を振り返って生きる意味・目的を再確認する回想を取り入れた「心と身体の健康づくり」研修を約3か月に渡って4回実施した。
スピリチュアルケアの目的は、日々の生活の中で自然や先祖・子孫との一体感を強め、自分の生きる意味や目的を再確認することである。そのために、各研修内容に準じた簡単な課題を提示し、スピリチュアルな体験を毎回日記に記録してもらった。また笑いに関しては、笑い体操を実施し、ポジティブ感情と心身の健康の増進を図った。研修終了後の感想の記述や聞き取りからは、幸福感やポジティブ感情が高まり、不安や心配といったネガティブ感情が和らいだという意見が見出された。
今回はパイロットスタディであり、横断的な介入プログラムとして実施・効果検証を行うまでには至らなかった。今後は、研修内容や回数等を洗練させたプログラムを他の地域で実施し、プログラムの一般化に向けて実施することを計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、健康増進プログラムを開発し、三重県S市において試験的に実施した。本来は調査紙調査を含むプログラムの本格的な実施を行う予定であったが、四日市看護医療大学研究倫理審査の承認に時間を要したため、年度内に実施できなかった。

今後の研究の推進方策

今後は平成医療短期大学研究倫理審査に申請し、承認を得た後実施し、プログラムの有効性を評価する。研究期間内に研究協力者の確保が見込まれる、岐阜県の2自治体に研究協力を求める予定である。昨年度のパイロットスタディで実施したプログラム内容をマニュアル化し、横断的介入プログラムとして実施・評価し、論文にまとめる。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、パイロット調査のみであったため、質問紙調査等による統計的分析まで至らず論文化できなかった。次年度使用額が本調査の実施や論文投稿にあてる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Factors Affecting the Health-Related Quality of Life of Community-Dwelling Elderly in Japan: A Focus on Spirituality2017

    • 著者名/発表者名
      Minako Kobayashi, Eiji Marui
    • 雑誌名

      Health

      巻: Vol.9 No.7 ページ: 1095-1111

    • DOI

      10.4236/health.2017.97080

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 地域在住高齢者の健康関連QOLに影響を与える諸要因2017

    • 著者名/発表者名
      小林美奈子, 中山和久, 丸井英二
    • 学会等名
      第25回 日本心身健康科学学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi