研究実績の概要 |
登録症例は42症例で、脱落が16人あり、26例が研究対象になった。検出菌は消化管常在菌のみならず、Klebsiella、ESBL産生菌を含むAcinetobacter、MRSAを含むStaphylococus aureus、Pseudomonas aeruginosa、Corynebactriumなど、多種、多様であった。その菌種とmicrobiomeや院内感染について新しい知見が得られ、現在、執筆中である。 食酢洗浄法と比較して優位性/有効性はあるが統計学的には非劣性であった。微温湯とのクロスオーバー試験である本研究ではpseudomonous aeruginosaとacienotobactor baumauniiとで優位の差がみられ、院内感染においては予防効果があると考えられ、2本の論文発表予定である。 胃瘻チューブ洗浄液にヘルシアという特定保健用食品である飲料水を使用する方法は研究期間中、健康障害や有害事象もみられなかったので、食酢を洗浄液とする従来の方法と比較して、間違えて酢酸を使用するような痛ましい医療事故を引き起こすことのない有用な洗浄液と考えられた。 発表:佐々木晶世,永田茂樹,叶谷由佳:胃瘻増設患者における胃瘻留置チューブ内腔の細菌汚染状況,第26回日本健康学会総会(東京, 2016. 11 ) 原著:Akiyo Sasaki-Otomaru, Shigeki Nagata, Yuka Kanoya et al: Bacterial Contamination in the Lumen of Percutaneous endoscopic Gastrostomy Tubes. Journal of Japan Health Medicine Association. Vol. 27 No. 1: 50-54, 2018
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