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2016 年度 実施状況報告書

ソーシャル・キャピタルを活用した男性高齢者向けの介護予防教具・評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K15910
研究機関岐阜大学

研究代表者

小林 和成  岐阜大学, 医学部, 准教授 (70341815)

研究分担者 石原 多佳子  岐阜大学, 医学部, 教授 (00331596)
纐纈 朋弥  岐阜大学, 医学部, 准教授 (40457114)
玉置 真理子  岐阜大学, 医学部, 助教 (00377681)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード介護予防 / 男性高齢者 / ソーシャル・キャピタル / 教具開発
研究実績の概要

昨年度考案した当該研究にかかるソーシャル・キャピタルの定義、地域共生意識の評価視点の枠組み、評価項目のカテゴリー、サブカテゴリー等の再検討を試みた。
また、研究を実践する上での方法や行程を見直し、まず複数の自治体や地区で同時並行的に実施できるよう、共用できるよう男性高齢者の介護予防を目的とした教具(以下、教具とする)の試用できる個数の増加を図った。具体的には、鵜飼を見立てて模った県内産の木材の鮎を10基、鵜を2基にし、複数か所での試用、同じ場所内での対戦を目的とした共用ができるようにした。また、地域に所縁のある動物や生物を模った木材をボード上に散りばめ、球状の木片を転がしてそれを避けながらゴールを目指すもの、及び長方形の箱状の中に様々な材質の木材をらせん階段状に敷き詰め入り口から球状の木片を落としてメロディを奏でるものを2基ずつ試用できるようにした。
さらに、各々の教具の特徴を考慮し、認知機能や感覚機能、手指の関節や筋肉等への効用をもたらす教具の扱い方、対戦ルール等の検討を行った。医学や解剖、生理学的な視点に留まらず、心理や社会学、ゲーム理論的な視点を加味していくことが課題である。
これまで、自治体の保健事業計画の中での位置づけや運営を行っていく上での検討を行ってきたが、フィールドワークを通して研究の実現に向けたことも含めて、二次予防や三次予防の観点から介護老人保健施設や認知症グループホーム等における試用の重要性も示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

介護予防事業にかかわらず、高齢者の保健事業のあり方として低栄養、閉じこもり、認知症対策等、実施事業の内容や方向性を検討している自治体が多い。当初、研究実施を予定した自治体においても留保の状態が続いている。

今後の研究の推進方策

試験的な実施ができるよう、自治体側と最終的な調整を図る。状況に応じては、介護老人保健施設や認知症グループホーム等の利用者を対象として研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

自治体で教具を試用することが出来なかったため、調査に要する旅費をはじめ、調査データの入力や分析等に要する費用分が未使用となった。

次年度使用額の使用計画

自治体で教具を試用できるようになり次第、対象となる男性高齢者への教具を試用しての聞き取り調査を実施する。その後、教具の改良をはじめ、使い方や対戦ルール等を見直し、実践的な研究に臨む。
自治体での実施が難しい場合は、調査対象を介護老人保健施設や認知症グループホーム等の利用者に変更する。

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公開日: 2018-01-16  

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