持続可能な社会保障制度の確立の一助とすべく、自治体側に立って、患者・家族の意思決定を支援し、専門的なケースマネジメントを展開する高度ケースマネジャーを地域包括ケアシステムの中核に位置づけ、患者・家族のQOLの向上とエンド・オブ・ライフを支え、かつ、医療費・介護費の適正化を推進する高度ケースマネジメントモデルの構築を試みた。 広島県呉市をフィールドに、26名に対して高度ケースマネジメントを実施した。自治体側のニーズはあり、専門的なトレーニングを受けたケースマネジャーが、対象者を抽出し、介入することによって、限定的ではあるが、患者・家族のQOLの向上及び医療・介護費の削減に効果が観察された。
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