山間へき地の介護予防のための市町村保健師活動について十分に理解している保健師4名を対象に半構造化面接を実施した。面接内容から介護予防のための市町村保健師活動の特徴を表す内容を抽出し、意味内容の類似性に基づき分類した。結果を基に介護予防のための保健師活動のモデルについて検討した。 高齢化が顕著で公共交通機関も少ない山間へき地においては、地区ごとの公民館など住民の近くで活動を展開すること。診療所及び社会福祉協議会と連携を密にし、包括的に介護予防に取り組むこと。介護予防事業という枠ではなく、個々の高齢者の状況を把握していることを重視するという柔軟な発想と広い視野が必要であることが示唆された。
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