研究課題/領域番号 |
15K15929
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
坪川 トモ子 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (60639087)
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研究分担者 |
鈴木 宏 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (20091704)
田辺 生子 新潟青陵大学, 看護学部, 助手 (30524722)
渡邉 路子 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (30736286)
伊豆 麻子 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (50410246)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 地理情報システム(GIS) / 地域診断 / 山間地域 / 超高齢化 / 災害時要配慮者 / 保健師活動 |
研究実績の概要 |
本研究は、自然災害が頻回に発生してきた山間過疎・豪雪・超高齢社会地域の自治体(阿賀町)を対象に、地理情報システム(GIS)を用いた空間的地域診断に加え、平常時の保健師活動を活かした自然災害時要配慮者支援システムの構築を目指している。 初年度の平成27年度は関連データの収集とその評価を行った。収集データ:①地区別性別年齢別人口データ、②水害、土砂災害ハザードマップの基データ、③町内バス路線利用状況データ、④指定避難所の現況(GPS付き写真、周辺環境)、⑤保健事業実績(特定健診、地区別健康教室、高齢者健康とくらしの調査(H27年実施)データ。データ③は、地区別人口マップと統合した路線バス利用状況マップを作成し、自治体における過疎・高齢化に対応したまちづくり計画の検討資料としてバス路線再構築案を提示した。 平成28年度は、災害時避難行動要支援者として高齢者に焦点化し解析を行った。行政区を地理的条件や住民の生活圏などを考慮した統合を行い、①可住地エリアGISの作成、②可住地エリアGISを活用した地区別の高齢者とくらしに係るデータの地区別比較、③地区別の保健事業参加状況と健康やくらしとの関連、④可住地GISへの指定避難所データ統合を行った。分析結果②は、自治体の保健福祉関係者を対象にしたワークショップを実施した。③は学会で報告した。④は、各種データと結合していく。 平成29年度は、自治体が高齢者の健康とくらしの調査の追跡調査を行うこととなったため、本研究はその調査結果と合わせた解析を行うこととして、研究期間を1年間延長申請し平成30年度を完了年度とした。当該調査終了時のH29年度末に単純集計結果に基づき保健師を対象にしたワークショップを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究フィールドである阿賀町が、平成26年度に実施した高齢者の健康とくらしの調査の追跡調査を平成29年度内に実施することになり、その結果を研究解析に反映させることとなったため、1年間研究期間の延長申請をした。
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今後の研究の推進方策 |
解析結果は自治体行政との共有に留めず、住民との共有を課題とし地域の互助などソーシャル・キャピタル醸成を課題としていきたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間を1年延長を申請したため。
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