研究目的は、認知症高齢者の生活支援に向けた地域包括支援センター保健師のコーディネーションの実態を明らかにすることである。全国地域包括支援センター4,557施設の保健師に無記名自記式質問紙調査を行った。414施設の返信から欠損データを除外し314名を分析対象とした。結果は、認知機能の低下と受療状状況をアセスメントし介護保険サービスにつなぐコーディネーションは、地域包括支援センター保健師の4割がかなり・十分に実施できていた。課題は、行動心理症状のアセスメントや行動心理症状のある認知症高齢者をサービスにつなげるための働きかけ、認知症高齢者の支援課題を地域住民と共有、地域社会資源の創出であった。
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