研究課題
挑戦的萌芽研究
エボラウイルスや急性熱性感染症の感染拡大を食い止めるため、放射温度計の発熱判定基準を確立することを目指した。これまでの手法であるサーモグラフィを基盤にして、安価な放射温度計での代替方法を構築した。放射温度計の性能検定の結果、サーモグラフィに比べて温度表示の誤差が大きい結果となった。特に近距離では変動が大きかったことから、放射温度計を発熱判定に応用する場合、被写体距離を統一して測定することが重要である。エボラ出血熱などの急性熱性感染症は、熱帯地方で発生しやすいため、高温高湿度環境で測定を行った場合の放射温度計の安定性を確認は必須であるが、諸事情により渡航できず今後の課題として残った。
温熱生理学 血液検査学