研究課題/領域番号 |
15K15971
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松野 裕 日本大学, 理工学部, 准教授 (70534220)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | アシュアランスケース |
研究実績の概要 |
研究題目の主テーマであるアシュアランスケースについて、現状の研究状況の調査をした。また我々の既存研究を整理し、アシュアランスケースのメタモデル化の検討を行った。その結果、まずアシュアランスケースの記述の際、以下の観点が重要であることが分かった。 ・前提、文化などが異なるリスクのあるステークホルダ間の関係・時点で記述し、記述、評価する。例えば自動車会社担当者と、部品メーカー担当者間での仕様策定の段階など、異なる企業で、文化が異なる場合に、アシュアランスケースの議論の基本的な構造による相互理解は最も効果があると考える。 ・ゴール、議論構造は、理解が異なるリスクのある、関心事をゴールにし、議論構造は全員が理解できるものにする。 ・一つのアシュアランスケースはノード数は多くて20程度、スライド1枚程度に収まる大きさで記述する。一つのシステムに対して、このような小さなアシュアランスケースが複数ありうる。それらを総合したものが、そのシステムのアシュアランスケースであると考える。 これらの観点に立ち、次年度では国際規格のメタモデル化を行い、ツール化を行う。対象国際規格として検討中のISO26262のメタモデルの初期検討では、メタモデルとアシュアランスケースの対応を取るにあたり、上記の考察をもとに、アシュアランスケースの大きさと内容を決定する。初期検討ではメタモデル作成にあたり、国際規格自体のあいまいさが課題となっている。専門家との議論を積極的に行い、あいまいさを取り除き、メタモデルの作成を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
メタモデルとアシュアランスケースの対応に関しては、既存国際規格の精査を待って行う。既存研究の調査、および現状のアシュアランスケースの普及についての発表を行い、概ね順調に進展したと考える
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今後の研究の推進方策 |
国際規格としてISO26262などの調査を行い、ツール化に向けた準備を行い、開発を行う
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会出張計画が1件、都合でキャンセルになったため
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次年度使用額の使用計画 |
次年度代わりに出張を行う。
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