本研究は、災害死の最大の原因である水害の減災を目的として、浸水被害の実観測データを用いた避難経路の自律的な予測を目指す。浸水の継続的なモニタリングが行われていない従来では,安全な避難経路がわからず避難中の死者が数多く発生してきた。そこで、浸水の実観測の実施およびその分析結果から危険箇所の予測と安全性の高い避難経路の自律的な選定手法を提案する。危険箇所の予測と安全性の高い避難経路の自律的な選定手法を提案し,既往研究ではできなかった実用可能な避難経路の情報提供を目指し、モニタリング、浸水推定手法、避難経路選定システムなどを開発し、その精度を評価した。
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