今後の研究の推進方策 |
研究再開後の平成30年度は、判断バイアスに加え、知覚表象におけるバイアスについても検討する。近年の研究では、直前の履歴へ同化するバイアスは判断レベルだけでなく知覚表象レベルにおいても生じることが示唆されており、刺激の見えは直前の試行の刺激に同化するように知覚されることが報告されている(Fischer & Whitney, 2014他)。今後の研究では、布の質感知覚を対象に、知覚表象レベルで直前試行に同化するバイアスが生じるかを検討する予定である。実験で用いる刺激は、前年度に作成したデザインシステムによる織物シミュレーション画像と、それをもとに実際に編み機で作成した試料を用いる予定であり、研究再開後に速やかに実験開始できる見込みである。
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