消失した視覚情報を一時的に保持するための視覚性短期記憶を実現する神経基盤を明らかにするため、脳内情報表現の数理モデル化手法を開発し、短期記憶における知覚カテゴリ情報(例:女性、話す、可愛い)の脳内表現を定量化することを試みた。そのモデル化手法を用いることによって、脳内カテゴリ表現を可視化するだけでなく、脳活動から知覚内容を単語で可視化する脳解読技術の応用に成功した。また、短期記憶のカテゴリ表現において、脳内の情報局在を明らかにするとともに、実際に視覚情報を見ている知覚時のカテゴリ表現との共通性についても明らかにした。
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