デスクワーク時の照明環境に対する快不快状態を環境埋込み型のアンビエントセンサを用いて推定した.まず,被験者実験を行い,照明環境を微小変動させることで誘発されるヒトの無意識的行動の計測を行った.実験では,机上面の照度を8パターンに変動させ,そのときの被験者の着座姿勢の変化,ペン先の動きをそれぞれ座圧計,赤外線カメラを用いて計測した.得られたセンサデータを用いてサポートベクターマシンにより快不快推定を行った.被験者ごとにLeave-One-Out交差検定を行った結果,照度を変動させない場合と比較して,照度を微小変動させる提案手法では快不快推定精度が大きく向上した.
|