人に知覚されにくく,コンピュータのみが検出可能なマーカのディスプレイへの埋め込みおよびその認識技術を開発し,実用化に向けた安定化手法を考案・実装した.インタラクティブディスプレイのための基盤技術として期待できる.従来技術と比較して,非同期・表示映像低依存・民生機の使用の特徴を同時実現するという新規な技術を開発した.具体的に三つの課題に取り組んだ;(1) 頑強な知覚困難型マーカ実現に向けた動的コンテンツへの対応と徹底的な安定化手法の考案,(2) 実空間インタラクションにて生じる距離変化を考慮したマーカ開発,(3) 光投影による実空間中へのマーカ埋め込みに生じる問題解明と頑強なマーカ埋め込み手法.
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