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2018 年度 研究成果報告書

不変情報と変動情報の融合による俗語感性辞書の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 15K16077
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 感性情報学
研究機関徳島大学

研究代表者

松本 和幸  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 助教 (90509754)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード日本語俗語 / トピック分析 / 感性分析 / ソーシャルメディア / コーパス / 標準語変換 / 時系列分析 / 自然言語処理
研究成果の概要

本研究では、現在日本国内で使用されている日本語俗語を辞書などから収集し、マイクロブログ上の用例を収集することで大規模な俗語コーパスを構築した。このコーパスを用いて俗語の周辺文脈などからトピックモデルを作成し、俗語の用法のトピック変化や感性(否定/肯定など)の変化を分析することにより俗語感性辞書の自動構築をおこなった。また、俗語のなかでもネットスラングと呼ばれる語に関して、20代の被験者に対して複数の感性軸を対象とした感性評価アンケートを実施した。この結果をもとに、感性的な要素を考慮することで、意味要素のみを考慮する場合よりも意図をより正確に反映できる俗語の標準語変換手法を提案した。

自由記述の分野

感性情報処理

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果により、従来は形態素解析の辞書など自然言語処理ツールでは解析対象とされにくかった俗語に対して感性と意味の両方の側面から分析し、標準語との相互変換が可能になった。この手法を用いることにより、たとえば、インターネット上の多種多様で膨大な意見集合から自動要約技術などにより意見を集約する際に、俗語を用いた発言の意図を意味と感性の両方を考慮して適切に解釈することが可能となる。また、俗語は、時間経過とともに新たな意味が付与されるため、本研究成果であるSNS上の発言からトピック変化や意味、感性の変化を分析する手法により、俗語辞書を構築すれば国語資料としても有用となることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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