本研究は増加し続ける世帯の電力消費量の効率化が期待されるHome Energy Management System(HEMS)に対し,室内快適性の維持を低コストで行う機能としての情報提示を行うことを目的とする.この目的のために(1)時系列における室内快適性指標データの収集,(2)嗜好性に合わせた情報提示を行う機能を提案した.これらの機能を実装したシステムを用いた実証実験から得た実データによって,個人の温冷感快適嗜好性にばらつきがあるのか,嗜好性に基づいた情報提示により電力消費量,および快適性維持に変化が起きたのか,の2点に対して評価を行った.
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