• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

助手と蔵書からみる東京帝国大学の部局組織と部局図書館の関係

研究課題

研究課題/領域番号 15K16099
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

河村 俊太郎  愛知淑徳大学, 人間情報学部, 講師 (90733410)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード大学図書館 / 歴史 / 東京帝国大学 / 助手
研究実績の概要

本研究は、東京帝国大学の部局に注目し、蔵書と助手の関係から部局における知識基盤がその組織とどのような関係にあったのかについて明らかにすることを目的としたものである。2016年度の実績は、大きく東京帝国大学経済学部とその図書室についての検討と、東京帝国大学工学部電気工学科とその図書室についての検討に分かれている。
ひとつめの経済学部とその図書室についての検討は、昨年度に引き続きおこなったものである。経済学部の助手に与えられていた役割を明らかにした上で、それに加えて日本の経済学の動向など4つの要素が図書室で購入された蔵書とどのように関係していたかを検討した。検討の結果は、2016年度日本図書館情報学会春季研究集会にて、「助手からみる東京帝国大学経済学部図書室の役割」として発表された。
ふたつめの工学部電気工学科とその図書室についての検討は、まず科学史、電気工学史関連の文献の収集を書店や古書店から可能な限り網羅的におこなった。さらにそれに加え、東京大学工学部において、回顧録など東京帝国大学工学部電気工学科についての資料の収集をおこなった。その上で、それらを分析し、戦前の電気工学を中心とした日本及び世界の科学の動向とその中における東京帝国大学の役割、そして図書室についての東京帝国大学工学部の教官の捉え方について明らかにした。続いて、電気工学科図書室で購入された図書がどのようなものであったのかについて、東京大学工学部においてデータの収集をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東京帝国大学工学部全ての図書室についての検討を当初はおこなう予定だったが、電気工学科のみに検討を絞ることとした。ただし、これによりひとつの図書室という共通の視点から経済学部図書室との比較をおこなうことが可能となった。

今後の研究の推進方策

まずは、今年度検討した工学部電気工学科図書室の蔵書と教官の関係についての研究を発表する。そして、続いて電気工学科の助手と図書室との関係を明らかにする。そして最後に、助手の役割が異なっていた経済学部と電気工学科の比較をおこなっていく。

次年度使用額が生じた理由

科学史、電気工学史、東京帝国大学電気工学史に関する文献の調査が今年度の検討の中心となり、電気工学科の助手に関する文献調査が十分にできなかったため。

次年度使用額の使用計画

今年度の調査を踏まえ、電気工学科の助手に関する文献の購入に充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 助手からみる東京帝国大学経済学部図書室の役割2016

    • 著者名/発表者名
      河村俊太郎
    • 学会等名
      2016年度日本図書館情報学会春季研究集会
    • 発表場所
      白百合女子大学(東京都調布市)
    • 年月日
      2016-05-28 – 2016-05-28

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi