本研究では,公共図書館における読み障害児(dyslexia)の児童サービスについて,ヨーロッパと日本の取り組みを調査し,読み障害児のための図書館モデルを検討した.ヨーロッパの公共図書館では,読み障害児の支援として、読みやすい図書を提供するだけでなく,さまざまな分野のワークショップやイベントを通して,子どもたちが新しい知識や情報に触れることで新しい本に出会う機会を提供していた.また,図書館員のインタビューから,サービスの一部が自動化しているが,子どもとの対面コミュニケーションが重要であることがわかった.
|