人口減少の問題に伴って,技能の学習支援システムの重要性が高まっている.本研究では,技能として,日本の伝統的な楽器である三味線に着目する.これまでの研究で,ヘッドマウントディスプレイと三次元計測技術を用いたシステムを提案してきた.従来のシステムは,実物の三味線が視認できないという課題があった. 本研究では,実物体に情報を投影するプロジェクションマッピング(PM)に着目し,楽器が視認可能な学習支援システムを提案する.まず,従来システムを評価し,三味線演奏の特徴を明らかにした.次に,プロジェクタを装着するための冶具を開発した.最後に,三味線の運指と構え方についてそれぞれ学習支援システムを開発した.
|