研究課題/領域番号 |
15K16106
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
上之薗 和宏 青山学院大学, 情報メディアセンター, 助教 (70638535)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 映像コンテンツの視聴状況の分析 / 講義配信における再生開始時間の自動検索 |
研究実績の概要 |
平成28年度は「(3)(2)で得られた各情報に構文解析・意味解析・画像解析を行う」「(4)(3)の結果をフレーム型知識表現に書き換え,検索するモジュールの開発」を行う予定であった.著者は,これまでの業務,研究開発のからの知見として,A「学習者は,視聴できる膨大な数のコンテンツの中から,自分が視聴すべきコンテンツを探し当てることができない.」B「学習者は,教授者の設計した授業計画にて指示されたコンテンツしか視聴せず,それ以外のコンテンツの視聴に対するモチベーションがない」の2つの仮説を立てた.実際に,青山学院大学においても,毎年大量の映像コンテンツが制作,配信されている.これ対し,ア)学習者は,本当に必要なところだけ見ればよいようにすれば,この問題は解決できると考え,主に学習者個人に理解していない箇所が把握されている状況において,オンデマンドにて視聴可能なe-Learningコンテンツ群から,必要なコンテンツを検索するための検索手法を検討した. また,B)「学習者は,教授者の設計した授業計画にて指示されたコンテンツしか視聴せず,それ以外のコンテンツの視聴に対するモチベーションがない」ことは,ほとんどがコンテンツの5%未満しか視聴していないことが分かった.これらの知見は,学習者の不得意分野を矯正するための映像コンテンツ自動検索システムとして,第137回 コンピュータと教育研究会に投稿した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
検証を行うためのコンテンツの映像から文字情報を取得するためのOCRの機能と,音声をタイムスタンプ付きでテキスト化するための機能について,準備が遅れている. それにともない,対象となるコンテンツの視聴情報については十分に検証が可能な程度の情報を取得でできているが,提案手法との比較を行うためのコンテンツの用意が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
OCR機能については,2017年度より本学に更新されて導入されているMediasiteV7.0にて標準機能として実装されているため,その機能を用いる. また,テキスト化については,当初より人件費として学生アルバイトにてテキストおこしを行う予定であったため,速やかに行う. そのうえで,提案手法によるコンテンツの検索機能を用いた視聴環境にて,学習者の不得意分野を矯正するためのコンテンツを効率よく提供できるかどうかの検証を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度では,所属大学における調査が中心であったため,調査用の旅費の使用が少なかった.
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次年度使用額の使用計画 |
成果発表の機会が少なかったため,平成29年度では,成果発表を積極的に行い,情報の発信,収集に努める. また,人件費については,当初予定のテキスト起こしのためのアルバイト費として使用する予定である.
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