インドネシア・ジャワ島の広域において採取したチーク試料10個体からセルロースを抽出精製し、そのδ18Oを測定することにより、個体間相関や空間代表性について検証した。その結果、チークδ18Oには有意な相関があることが確認でき、ジャワ島広域においてチークのδ18Oは共通の気候情報を保持している可能性が非常に高いことが明らかになった。さらに、気象要素との詳細な相関解析や、年輪セルロース酸素同位体比モデル(プロキシシステムモデル)による解析を行うことにより、チーク年輪のセルロース酸素同位体比を決める環境因子を特定することを試みた。
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