• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

河川から高頻度に検出される浮遊細菌による新規リン循環プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K16122
研究機関埼玉県環境科学国際センター

研究代表者

渡邊 圭司  埼玉県環境科学国際センター, 水環境担当, 主任 (50575230)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードリン循環 / ポリリン酸蓄積細菌
研究実績の概要

河川から高頻度に検出され、細胞内にポリリン酸を蓄積する能力を有するIRD18C08クラスターに属する浮遊細菌が、河川のリン循環においてどのような役割を担っているのかを解明するため、下記の2点に関して研究を行った。
1.IRD18C08クラスターに属する浮遊細菌が、河川水中にどのくらいの量で存在しているのかを詳細に明らかにするため、前年度に最適検出条件を確立したIRD18C08クラスターに特異的な蛍光標識オリゴヌクレオチドプローブを用いた検出法(CARD-FISH法)により、1年間埼玉県内河川5地点において、毎月採水及び細菌数の計測を行った。その結果、河川水1mL中に平均で約54万細胞ほど存在し、全浮遊細菌の約12%を占めていることが明らかとなった。
2.IRD18C08クラスターに属する浮遊細菌が、単位細胞当たりどのくらいのリン酸態リンを取り込むのかを明らかにするため、純粋分離株を用いた培養実験により、細胞数計測とイオンクロマトグラフによるリン酸態リンの取り込み量の測定を行った。その結果、IRD18C08クラスターに属する浮遊細菌は、1細胞当たり約1.8fgのリン酸態リンを取り込むことが明らかとなった。
以上の結果より、IRD18C08クラスターに属する浮遊細菌が、河川水中のリン酸態リンのおよそ0.6%の動態に寄与していると推計された。また、現在IRD18C08クラスターに属する浮遊細菌の全ゲノム解析、生理性状分析、キノン分析、脂肪酸分析が終了しており、新属・新種提案のための手続きを進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 河川から高頻度に検出されるポリリン酸蓄積細菌の特徴2017

    • 著者名/発表者名
      渡邊圭司、須田亙、池田和弘、柿本貴志
    • 学会等名
      環境微生物系学会合同大会2017

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi