研究課題
若手研究(B)
オゾンは樹木の生育に悪影響を及ぼす大気汚染物質である。本研究では森林の主要構成種である樹木の二酸化炭素固定機能に対するオゾンの影響を推定するためのモデルの作成を目的として、葉の光合成機能に対するオゾンの影響評価を行った。その結果、オゾンによる光合成速度の低下は気孔が閉じるためではなく、主に葉緑体における生化学的なプロセスの低下によるものであることが明らかになった。さらに樹冠の上部と下部に位置する葉ではオゾン感受性が異なる樹種があることが明らかになった。
樹木生理生態学