周辺圧力の変化に伴い伸縮状態が変化するポリマーを粒子表面に固定化することで、圧力により分散状態を制御可能な圧力応答性粒子を作製した。作製した圧力応答性粒子を、常圧で排水に添加したところ、排水中の微粒子は圧力応答性粒子に吸着して急速に沈降、堆積したことから、圧力応答性粒子は常圧では凝集剤として作用することが確認できた。その後、液中に残存した圧力応答性粒子に圧力を印加したところ、残存粒子は急速に凝集、沈降、堆積し清澄層が得られた。得られた清澄層中に有機分は含まれなかったことから、安価、簡便に高次元の水処理プロセスを構築することに成功したといえ、現存する水処理プロセスの飛躍的な向上が期待される。
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