将来,埋立廃棄物の質と量が変化する可能性を考慮した最終処分場における安定化挙動を把握するために,最終処分場内部でのモニタリングを行った。その結果,焼却残さと不燃残さの混合割合の変化に伴いメタンガスや水素ガスの発生濃度の変化が確認され,埋立廃棄物の質変化が安定化挙動に影響を与えることが示された。また,内部温度やメタンガス濃度の経時変化から,埋立終了1~2年後には安定化プロセスにおけるメタン生成定常期に移行していることが明らかになった。さらに,最終処分場の冠水が安定化挙動に与える影響や,飛灰固化物の埋立による安定化遅延に関する知見が得られた。
|