河川は古くから人間の暮らしと密接にかかわっており、河川環境を理解することは極めて重要な課題である。平成18年に多自然川づくりについての指針がまとめられているが、護岸や堰などの人工構造物にの多い河川において有機物の移動や連続しつつも個々に特徴を持つ生息場の研究は発展途上である。 本研究では、大和川本川と支川の富雄川に焦点を当て、まず河川に生息する水生動物群集にいついて明らかにし、その上で本川では人工的に造成されたワンドや自然形成されたワンドにおける生物相を明らかにし、支川の富雄川では攪乱後の底生無脊椎動物群集の攪乱からの過程について明らかにした。本川支川ともにユスリカ類が多数を占めた。
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