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2017 年度 実績報告書

社会的金融における贈与の役割 -GLSグループを中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 15K16160
研究機関一橋大学

研究代表者

林 公則  一橋大学, 大学院経済学研究科, 特任講師 (10649312)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードGLS / 社会的金融 / 贈与
研究実績の概要

本研究の目的は、GLS(貸すことと贈ることのための共同体)グループの実態調査、贈与の社会的意義についての考察、代表的な融資・贈与事業における革新性の検討、日本における社会的金融の実施可能性の検討の4点である。
研究1年目には、1本の雑誌論文、2回の学会発表、1本のその他業績を成果として残した。2年目には、1本の雑誌論文と1回の学会発表を残した。それらの成果をもとに、本研究の最終年度である平成29年度には、著書をまとめることを最優先に研究に取り組んだ。具体的には、平成29年3月末の編集者との打ち合わせを踏まえたうえで、日本の事例を集中的に調べた。また、4月にクラウドファンディング事業を展開しているミュージックセキュリティーズに対して、5月には熊本の一般社団法人ゆずり葉に対してヒアリングを行い、それに基づき著書の執筆を行った。7月までに脱稿し、昨年度当初の予定通り、9月に著書『新・贈与論』を出版することができた。『新・贈与論』には、上記の研究目的4点に対応する内容を記すことができた。そのほか、本研究の最終年度に1本の雑誌論文を発表した。
9月には『新・贈与論』を携えて、お世話になったGLSに報告にうかがうとともに、研究を通じて知り合ったゆずり葉の方々と、日本における社会的金融の実施可能性を探るために追加の調査を行った。また、今後、社会的金融の融資分野のうち有機農業について深めていこうと考えていることもあり、GLSが資金を提供したショルフハイデ(ドイツ)を訪れた。
出版後は、研究成果を内外に知らせるべく、発表や講演を積極的に行った。具体的には、備考欄を参照されたい。

備考

・林公則「お金との付き合い方で社会が変わる」、一般社団法人ゆずり葉での講演、2017年12月3日。
・林公則「新・贈与論共働実学する」、「公益の銀行論を開かれた社会に共働実学する」、一般財団法人京都フォーラムでの講演、2017年12月25日。
・林公則「新・贈与論 お金についての新しい考え方」、第12回PARCニューエコノミクス研究会での講演、2018年1月24日。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 自発的な関与についての一考察2017

    • 著者名/発表者名
      林公則
    • 雑誌名

      一橋経済学

      巻: 第11巻第1号 ページ: 25-34

    • DOI

      info:doi/10.15057/28715

    • オープンアクセス
  • [図書] 新・贈与論2017

    • 著者名/発表者名
      林 公則
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      コモンズ
    • ISBN
      978-4861871436

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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