当該年度の研究課題は、中国とインドにおけるエネルギー転換政策の比較分析に関する論文を執筆し、学会報告を経て、国際学術誌に投稿することであった。2000年から2017年にかけての両国の風力・太陽光発電産業における技術イノベーションに着目し、公共政策と政治経済構造の違いがイノベーションの度合いに及ぼす影響を分析した。2つの国際学会(International Sustainability Transitions Conference 2019、Swiss Political Science Association Annual Congress 2020)で中間成果を報告し、Energy Research & Social Scienceという国際学術誌に論文を投稿した。 上記の研究を通じて、化石燃料から再生可能エネルギーへの急速な転換を進める中国とインドの技術戦略及び政策支援を明らかにし、新興国における低炭素型エネルギーシステムへの移行戦略に関する示唆を得ることができる。
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